千葉県夷隅郡御宿町のリハビリテーション科

リハビリテーション科について

リハビリテーション科は、何らかの理由で低下してしまった身体機能や運動能力の回復を図り、日常生活やスポーツ競技への復帰などを目指す診療科です。主に脳卒中などの病気や骨折などの怪我、各種手術の後、さらに神経疾患や心肺機能の低下などの際に、身体機能の改善を目的として各種の治療を行います。リハビリテーション科で行われる治療の種類としては、理学療法、作業療法、言語療法、装具療法などがあります。

理学療法には物理療法と運動療法があります。物理療法は温熱や電気、牽引、マッサージといった物理的エネルギーを利用した治療です。一方の運動療法は体を動かすことにより、衰えてしまった身体機能の回復・維持を図る治療です。また作業療法では、日常生活の動作や仕事に必要な能力を高めるための訓練を行い、言語療法では言語障害や嚥下（えんげ）障害に対して言葉の発声や飲み込みの訓練を行います。装具療法ではコルセットやカラーなどの補助装具や義肢を利用し、機能回復の支援をします。

一般的にリハビリテーション科には医師のほかに理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など、複数の専門職が所属しており、一人一人に対しリハビリ計画、メニューを作成し、チームとしてリハビリテーションを行っていきます。

千葉県夷隅郡御宿町について

千葉県夷隅郡御宿町は、房総半島の東部、太平洋に面した町で、美しい海岸線と豊かな自然に恵まれています。特に「御宿海岸」は、白砂が広がる遠浅のビーチで、夏の海水浴シーズンには多くの観光客が訪れます。御宿海岸は、日本の童謡『月の沙漠』のモチーフともなった場所で、砂浜に立つラクダの像がシンボルとなっています。サーフィンや釣りといったマリンスポーツの拠点としても人気が高く、リゾートマンションやレジャー施設も整備されています。

また、御宿町は古くから「海女」の活動で知られています。伝統的な漁業として受け継がれてきた海女文化は、地域の誇りでもあり、新鮮な海産物の供給源としても重要です。近年では、この海女文化を伝えるイベントや体験プログラムも展開され、訪問者に伝統の魅力を伝えています。

御宿町は歴史的にも興味深い場所で、1597年にフィリピンからメキシコにかえる途中に遭難し漂着した「サン・フランシスコ号」の乗組員を地元の人々が助けたという逸話が残されています。日本とメキシコの交流の起点ともいえるもので、このエピソードを記念して設置された「メキシコ記念塔」や周辺施設では、異文化交流の歴史を学ぶことができます。